理事あいさつ

 当法人は、昭和52年12月26日に社会福祉法人心和会の設立認可を頂き、翌年昭和53年4月1日身体障害者療護施設金浜療護園を定員50名で開設し、現在は定員85名で名称を変更した障害者支援施設金浜療護園、デイサービスセンターかねはま、居宅介護支援事業所「かねはま」、認知症対応型グループホームあんしんハウス、指定特定相談支援事業所かねはまを運営するに至っております。

 

 さて、昨年令和2年は、年頭より猛威を振るう新型コロナウイルスに、世界中が脅かされた一年でした。日本でも、国からの緊急事態宣言による外出制限の為、町中から人気がなくなるという異様な事態に追い込まれたり、経済活動の停滞、感染者の増加に伴う医療現場の疲弊や崩壊の懸念など様々な問題が生じ、令和3年がスタートしてもなおその状況は続いております。

 

 現在、当法人は、青森市から福祉避難所の指定を受けたほか、地域貢献活動として、地元の11地区町会と金浜療護園が立ち上げた金浜療護園地域総合防災支援対策協議会を組織、毎年会議、模擬訓練を実施しております。施設は、自然災害時には、地域拠点の役割を担うものと認識致しております。

 

 当法人でも、職員、利用者様、出入りする業者の方々全てに対して感染予防対策の徹底、施設に於いては面会や通院以外の外出の禁止、3大行事をはじめとした様々な行事の中止、またデイサービスでは運営を継続しているものの、感染予防の為に自主的に休んでいる利用者様が目立つ事による利用者数の減少等、金浜療護園の開設以来初めて長い我慢を強いられる時間が続いております。

 

 また、昨年令和2年11月6日、当法人の副理事長である今勝一志金浜療護園副園長が逝去されました。25年間にわたり、施設内に留まらず施設外でも精力的に活動し、地域福祉に貢献された功績に対し、改めて敬意を表すとともに、留まることなく引き継ぐべきものは引き継いでいく決意を新たにしております。

 

 その様な中にあっても、ご利用される方々とその家族、地域の皆様、関係者各位のご理解とご協力により、大きく後退することなく事業を継続できた事に深く感謝申し上げます。

 

 開設から43年目を迎え、令和3年度の方針は「転換」と定めました。世界的に、新型コロナウイルス感染予防対策の為に、これ迄と違う生活様式に転換する事が求められ続けております。それに合わせて当法人では、事業所全体の安全を確保しながらも安定した運営は継続し、ご利用者様の生活の再構築の為に必要に応じて転換していくべき点は躊躇なく転換していく所存です。

 

 当法人の経営理念『「敬愛」「互譲」「正義」「信奉」4つの真心で、地域に愛され、ともに歩む。』を基に、利用者様には「施設を利用して良かった」、地域の方々には「施設があって良かった」、職員には「施設で仕事ができて良かった」と感じる事ができる施設づくりの為に、職員一丸となって取り組む所存です。今後とも、一層のご指導宜しくお願い申し上げます。

 

 末筆となりましたが、皆様の益々のご健勝を祈念申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

 

令和3年3月吉日

社会福祉法人 心和会

障害者支援施設 金浜療護園